RootOne誕生秘話
運命の出会い
孤高のフレームデザイナーがいました。大手自転車メーカーの開発部門に就職し、次世代の自転車はショートクランクだ!を確信し、その開発を進めようとしました。
もう20年以上前のことです。
ところが、既存の価値観に縛られた大手メーカーでは認められず、運悪く、病も患い、職を失いました。
しかし、その信念は固く、理想を追い求めて、病と闘いながら、自宅の一間で自費で研究開発を続け、ようやく試作車完成に漕ぎつけました。
「ショートクランクこそ理想の自転車だ!」
しかし、このショートクランクには多くの利点があるものの、たった一つ弱点がありました。
推進力が弱いのです・・・。
彼は、ネットで見聞きしたFREE POWERの機能に最後の望みを託しました。
ところが、試作用の購入費用も底を尽き、祈る気持ちでFREE POWERに連絡しました。
どこの誰かも分からず、ただ「是非、試させてくれ!」という内容でした。。。
しかし、その文面には、情熱、志、理想が溢れていました。
スタッフは、ダメモトでサンプルを送りました。
しばらくすると、是非、乗りに来てくれ!とのこと。行く意味あるか?
東京から数時間かかる山の麓でした。
そこに用意されていた、ショートクランク+FREE POWER、この乗り心地、漕ぎ味は今まで経験したことのない、全く新しい感触でした。
その場で、共同開発契約を約束し、多くの協力者を引き込み、1年掛けて完成車に仕立てることが出来ました。
彼の自宅は、雪深い山の中腹でしたが、何故か訪問した日、快晴で暖かく存分に試乗ができました。
後日談ですが、翌日からまた大雪だったそうです。